ニューヨークは観光も悪くないが、仕事ならもっと楽しめる

2007年11月15日 木曜日

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9月末に「次の1週間、体は空いてるか?」と、思わせぶりなメッセージが届いた。

NYのプロデューサー ジョナサン・ブリルが、トロくて使い物にならないフリーのビデオ編集者をクビにしたらしい。こういうのはアメリカでは良くある話だ。さすがクリエイティブ系の発想力、東京の私をピンチヒッターとして飛ばすのがベストチョイスという結論が出た。クライアントは、アメリカ・大手オフィス家具メーカー「Humanscale」。展示会用ビデオウォール制作のプロジェクトである。

美大以来の悪友ジョナサンとの仕事となれば「お?ついでに飲めるじゃねえか」という話の方で盛り上がり、詳しいビデオの内容もそっちのけで引き受けた。 高解像度の業務用ビデオプロジェクター3台を使った投影なので、ハイビジョンより遙かに高画質だから、細かい調整は現地でないとできない。

…という口実。

まず東京で数日間、NYとSkypeをつなぎっぱなしにして打ち合わせしながら、ラフカットを完成させた。

成田に向かう1時間前にプレゼン用の低解像度ビデオをNYにギリギリ転送完了し、酷使されてまだ熱いノート型Macとすべてのデータが入ったハードディスク1台を鞄に突っ込んで、東京駅から成田エクスプレスに乗る。私がNYに向かう機中の間に、ジョナサンがクライアントに最初のバージョンをプレゼンをするという強行スケジュールだ。数日間睡眠不足で、NYまで爆睡。

NY到着の翌日に2度目のクライアントプレゼンがブッキングしてあり、到着早々いきなり徹夜。時差ボケがあるのかさえ分からない状態。納品までの1週間も、技術的問題の連発で徹夜続きとなった。パソコンの前と、近所のチャイニーズレストランと、ジョナサン行きつけのバーという3地点にしかいなかったので、およそNYに来ているという気分ではなかった。

上の写真は、実際に使うビデオプロジェクター3台を並べて動作チェック中のジョナサン。徹夜明けの早朝。大きな白い壁があるブルックリン・ハイツの自宅のベッドルームにテスト環境をセットアップ。

プレゼンに同行したりしていて思ったが、外国で現地人に混じってプロっぽく振る舞うことほど快感は無い。特にニューヨークは、観光より地元人と同じ行動をする方が遙かにおもしろい。

マンハッタン26丁目のHumanscale本社に納品した機材一式は、50GB分のビデオを搭載してトラックでカナダの会場へと運ばれていった。プレゼン終わりでジョナサンと、チャイナタウンで飲んだくれようぜと言う話になり、イエローキャブに飛び乗って、陽の高いうちにベトナム料理屋へ直行。

高額のプロジェクトを口実にして、はるばるNYで飲むのもわるかねえよな、と2人のプロフェッショナルは真っ昼間から酔っぱらうのであった。

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