「デザイン」カテゴリーのエントリー

黒に映える大盛りのチューリップ

2008年2月16日 土曜日

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朝7時のブルックリン・ハイツを散歩していて、黒塗りの小さな花屋の前を通りかかる。

色とりどりのチューリップが大盛りに飾られていたのに目に留まり、続いて足が止まった。

開店前で店の奥は真っ暗。その暗闇の黒を背景に、静物画を見ているかのように色鮮やかにくっきりと浮かび上がっていた。さながら絵本に出てくるミステリアスな魔法の花屋という雰囲気。

場所はモンタギュー通りのすぐ側。マンハッタンのすぐ対岸にあるブルックリン・ハイツ地区は、金持ちが多く住む場所で、そういうお客さんが家を飾るために立ち寄るのだろう。花も客の家のインテリアを選ぶというわけだ。

花屋の数でその街の文化度がわかるという説もあるらしいが、花が生活を彩る習慣はアメリカやヨーロッパの方が浸透していると感じる。数日前に、バレンタイン・デーの夜にマンハッタンを歩いていて、男だけの行列をそこら中で見かけたが、その先をたどると全部花屋だった。

それにしても閉店時に通行人の足を止めさせるとはなかなかのセンス。今朝、街が動き始める前のこの瞬間、通りの主役は間違いなく、重たげに頭を傾ける丸々と太ったチューリップ達だった。

成田エクスプレス9号 5号車9番C席

2008年2月11日 月曜日

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秋にジョナサンと七転八倒して仕上げた映像が、クライアントのお気に召したようで、またお呼びがかかる。

大量のコンピュータ機材を引っ張り、ドアからドアまで18時間の旅路のはじまりはじまり。

緊急時に使えない「緊急停止ボタン」

2008年1月27日 日曜日

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放送作家の小山薫堂さんは、街で何か気になるものを見つけると、「自分ならこうするのになあ」と、依頼されてもいないのに頭の中で企画を練って鍛えているという。

その話を読んだ頃に、おもしろいものを見つけた。地下鉄大江戸線・東中野駅のプラットフォーム。

この緊急停止ボタンをデザインした人の考えたことはこういうことだろう。

「そうだなあ、大切なものだし、やっぱり詳しく説明した方がいいだろうなあ。隣にポスターを貼ってばっちり解説して、ボタンの上にも緊急時に読めるように短い説明を…。いたずらで押されると運行に支障が出るから、ボタンはあまり目立たないほうがいいよな」

この機械の最大の目的は「緊急時に人命を守ること」。 いま、あなたの脚がドアに挟まっている。電車が動き始めちゃったよ!だれか!だれか、止めてくれぇ!!!!というシーンで、1秒でも早くボタンを見つけ押しても らいたい。そんなときに説明書きの方が目立つのは、文字通り命取りになる。そんな時に、念のため説明を読むやつはアホだ。

一目見て、このデザインは明らかに「緊急時以外」の時の教育を優先していると思った。

平常時にじっくり読んで、写真まで撮るようなひま人は私くらいにものだ。なぜかというと、この機械には緊急時以外に誰も興味がないからである。 説明書を読まないと使えない製品は悪いデザインだが、要はボタンを見つけて押せば良いだけのことなのである。解説などいらぬ。

そこでお節介にもこういうふうにデザインをいじった。デザインの目的はシンプル。「ボタンを出来るだけ早く見つけて押せること」

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  • ボタンの位置が分かるように、周りを赤で囲み「おす」と書く。これで、数十メートル先からでも、ボタンはあそこだとわかる。子供用にひらがな。しかも赤は危険の色なので、酔っぱらいもプッシュを躊躇するオーラを漂わせる。4秒の節約。
  • オリジナル版では、邪魔ものが多く、ボタンがどこにあるのか一目でわからない。見たときに眼が追う目立つ順番は、ポスター、ボタンの上の説明プレート、赤いランプ、そして・・・ん?ボタンはどこだ?あぁここか!といった感じだろう。そこでポスターは白黒にし、白いプレートは削除、赤いランプは紛らわしいのでボタンより遠くに移動。ボタンの近くにある視覚的に邪魔な要素も離す。2秒の節約。
  • 「列車緊急停止ボタン」という名前が直感的でないし、漢字が多くて読むスピードが落ちる。「列車」「緊急」「停止」のどれをとっても、一般人が日常生活で使わない言葉だ。そしてなにより、このボタンの唯一の目的は電車を止めること。そこで「電車が止まるボタン」と書く。 日本語の重要度が高いので、英語は下の方にまとめる。1秒の節約。

いやあよかったですね。 あなたの脚がちぎれる6秒前に電車が止まりましたよ。

プロの道具「カメラ」

2008年1月26日 土曜日

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人様がどんな道具を使っているのかは、いつも私自身が気になる人なので、こちらの手の内を明かしておきたい。これが、現在常用している写真とビデオのカメラ。

デザイン仕事の一環として撮影をすることが多いが、映像の専門家でなくても、撮影技術をカバーしてくれる高性能の機材が簡単に手に入るのはありがたいことだ。フィルム時代では私に手は出せなかった分野だろう。

以下は、デザイン系のプロが自分で撮影も行ってしまう場合のチョイスとして参考にして頂きたい。デジタル機材の場合は、撮った後の処理が重要なので、いずれ使っているソフトもご紹介する。照明機材もまたそのうち。

リコー・GR Digital コンパクトデジタルカメラ【中央】

この中で使う頻度が最も高く、普段持ち歩いているスナップショット用カメラ。街で見かけたデザインアイディアのメモから、最近600枚を撮り貯めている足下の写真まで、なんでも撮る。デザイナーをはじめとするクリエイティブ系のプロに飛ぶように売れたデジカメの初代機で、最近GR Digital IIが発売されたが、まだ現役である。このブログの写真のほとんどこれで撮っている。12月のNYの結婚式でも、日本と関わりのあるクリエイティブ系アメリカ人が全員これを持っていたことから、人気度が知れる。ソニーデザインセンターの旦那までこれでしたからね。アメリカでは売っていないらしいのだ。28mm広角レンズでズーム無しなのに、同じような一般向けの2倍の値段。デジカメの機能がどれも似たり寄ったりになったいま、もっとも大切なのは「撮りたくなる」カメラだと思う。最高のカメラを持っていたってシャッターを押してなんぼのものですからね。GR Digitalは、撮るモチベーションの上がるカメラ。撮った写真が全部綺麗に見えるのは、性能の良いレンズのせいか、気のせいか。NYの美大時代にコダックが初めて出した一般向けの30メガピクセルのデジカメから始まり、かなりの台数のコンパクトデジカメを使ってきたが、GRは一番長く使っているカメラの記録を更新し続けている。

ニコン・D200 一眼レフデジタルカメラ【右】

ロケ・スタジオともに、スチル写真はすべてこのカメラで撮っている。 縦位置グリップを兼ねるWiFiユニットをボディー下に追加装着しており、ネットにつながっているFTPサーバーへなら、世界中どこからでもカメラから直接アップロードが可能。最近のスポーツイベントでは、カメラマンがシャッターを押した端から編集部の画面に写真が表示されるという驚異的なワークフローになっているらしい。ワイヤレスでパソコンの画面に次々に写真が現れるのを眼にすると、このWiFi仕様のカメラには自称ハイテクマニアでも想像以上に感動する。先日、評価の高いAF-S 18-200mm VRレンズを中古で購入して、その1本でほぼなんでも撮ってしまっているが、想像以上に手ぶれ補正の性能が良くて驚いた。光量が足りないところでも、ISO感度を2段くらい稼いで高感度ノイズを減らせる。1年以上も品薄になっていたのも納得だ。D300が発売されたが、買い換える必然性がないので、D200はもうしばらく現役だ。Adobe RGB・RAW・ISO400以下で撮っていれば、まだまだいける。

キャノン・XH-A1 ハイビジョンビデオカメラ【奥】

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キャノンの業務用HDVビデオカメラ。一番安いモデルだが、一式50万円。その前まではソニーの小型機を使っていたが、私のようにビデオ専門家ではない場合はデザインや使いやすさが重要なので、ソニーの小型業務用機はいまいち質感がダサイことに気づき、キャノンに乗り換える。ただし、本体内蔵のステレオマイクは、操作音を拾ってしまうので、ソニー製ショットガンマイクを中古で1本追加。ちなみに、アマチュア向けのビデオは無条件で軽い方が良いが、仕事で撮る場合はある程度の重さと大きさがないと映像が安定しないので、このサイズは大きすぎず小さすぎずちょうど良い。100万円する親分のXL-H1と中身はほとんど同じなので、映像も抜群。それにしてもビデオ制作会社でもないのに、ハイビジョンで撮ってそのままマックで編集をしてしまえるというのはすごい時代になったものだ。フィルムと似たような1080/24pでも撮ることができるが、フレームレートが低いと、カメラを動かすスピードのコントロールが難しい。私の場合は、このカメラ独自の30F(プログレッシブ・30 fps)を頻繁に使っている。最新のFinal Cut Proは30Fに対応したし、ウェブ用に撮る場合は、最初からプログレッシブで撮るに限る。その道のプロも撮影内容によっては使っているというカメラなので、性能はデザイナーにはもったいないくらいだ。液晶モニターは小さめだが不便を感じたことはなく、かまえたときにちょうど眼の高さにくるのが使いやすくて良い。業務用ビデオカメラは民生用と何が違うかというと、てんですべてが違う。絶対に失敗できない撮影をするための機能が満載。ニコン・ソニーと、キャノンではズームリングの回転方向が逆なのだが、このカメラでは方向を反転させられるので問題無し。そのおかげでニコンのデジタル一眼と、キャノンのビデオを混ぜて撮影しても頭が混乱しない。

▼ 富士フイルム・インスタックスミニ10(チェキポラロイドカメラ【左】

お客さま写真撮影用 のパーティーカメラ。フィルムは50枚パックでまとめ買いして、1枚50円。デジタル時代にポラロイドカメラを使うという「物質感」がたまらない。 ピントが2段階、明るさも3段階にしか切り替えられないという超原始的な仕様は、頭を使わないで撮るので新鮮。失敗写真もアートぽくて味があってよい。

ご注意ください「正しく使用しないと人類滅亡します」

2008年1月14日 月曜日

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人間の慣れというのは恐ろしいもので、買った品物に「ガンで死ぬぞ」と注意書きがあっても、煙で霞んでよく見えないわけだし、脳はその言葉の意味するところを死なないことには理解しないだろう。

家電を買って最初にすることにしても、電源コードを差し込むことではなく、説明書の最初の10ページをやぶいてリサイクルに出すことと相場が決まっているのだ。

そんな中、読んでおいて良かったと心から思える、親切な注意書きがこれだ。

先日買った、カメラ機材のホコリをはらう圧縮ガス・スプレーの背面。

「ガンで死にますぜ」 くらいなら可愛いものだが、これを使うと「人類滅亡だぜ」と書いてあるわけだ。他の細かい解説など無用。一瞬でユーザーの注目を集める秀逸なコピーライティング。

突然、使用済み核燃料をひきとってしまった地方の村の気持ちが、よくわかるようになりました。

MoMAのスタッフエントランス

2007年12月13日 木曜日

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西53丁目25番地。派手なデザインストアの隣にひっそりとある「25」とだけ書かれたこの地味な扉が、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の関係者専用の入り口だ。

2004年に大改装が完了した新しいMoMAに来るのは初めてで、まだ正面玄関から入ったことすらないというのに、私の記念すべき新MoMA訪問は裏口からになってしまった。しかしまあ、話のタネとしてはそれもよかろう。

MoMAの舞台裏には、いまはなきセゾン美術館のプロジェクトの手伝いも含め、過去に数回入ったことがあるが、その頃はスタッフエントランスというものはなくて、一般案内カウンターで訪問を告げる仕組み。スペースが限られていた当時のMoMAでは、一般客もウロウロしている展示エリアの柱の影に舞台裏への目立たない入り口があるという面白い配置だった。

ロックフェラーセンター駅で地下鉄を降りたときには、アポの午後2時をもう過ぎていて、連れ2人と早足で53丁目を東へ向かう。「25と書かれた扉から入ってきな」という旧友ロジャーの言葉だけが頼りだったが、あっさりと前を1度通り過ぎて、引き返した。さらに3分の遅れ。

受付に近づいて行くと「ロジャーの3人ですか?」と、スーツを着た黒人の若い兄ちゃんにすぐ声をかけられる。最近多忙のロジャーは、もう気になって受付に電話をしていた模様。

これから向かうのは作品の修復専用フロアだ。

まず、前よりもセキュリティーが強化されたことに気付く。1階からエレベーターを呼ぶのにカードをタッチ、乗ってからフロアボタンを作動させるためにもう一度カード、フロアに入るのにカードをタッチして、さらに暗証番号。客はスタッフの同伴無しにはフロアに入ることはおろか出ることも一切できない。これよりセキュリティーの厳しい場所というと、新生銀行の心臓部であるデータセンターしか入ったことがない。

着いたフロアを見渡した結論。これじゃ、怪しい連中を通すわけにはいかない。

【続きは年明けに室内の写真掲載の承諾を貰ってから…】

美食デザイナー好みの究極ハンガー

2007年11月20日 火曜日

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安く、軽く、デザインがモダン。この条件を満たす最高のハンガーは、クリーニング屋の白いワイヤーハンガーである。

満足のいくデザインのヤカンを探して半年東京をさまよったこともある私は、最近そう決めた。

いつも思っていたが、家に並ぶ服の「首元」から飛び出す色も形もバラバラなハンガーはお見苦さ抜群。東急ハンズに出かけて、全部同じデザインで揃えることにしたのである。売り場を見渡すと、機能を追求したものはプラスチック製の安っぽい質感だったり、デザインが下品な形だったり。木や金属の素材感あるリッチな雰囲気のものは重くて高い。目についたのは、10本1束で売っていたクリーニング屋と全く同じ白いワイヤーのハンガー。1束で、上の段の高級ハンガー1本分のお値段。

ずっしりと重い束を手にとって、ふと我思う。「ん?これが一番格好いいじゃないか」

クリーニング店のハンガーが、使い捨ての安物の代名詞として目の敵にされ、チープなやつと思われている理由は、形の違うプラスチック製や、色がバラバラのワイヤーハンガーが、ごちゃまぜで洋服ダンスに並んでいるからだと気付いた。色と形が全部揃っていれば良いのだ。その中でも、一番安い白のワイヤーハンガーが絶品の美食デザイナー好みである。「安い」と「安っぽい」を混同してはいけない。

ハンガーは主張しなくてよろしい。細くしなやかで、大人しいのが良い。

ニューヨークは観光も悪くないが、仕事ならもっと楽しめる

2007年11月15日 木曜日

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9月末に「次の1週間、体は空いてるか?」と、思わせぶりなメッセージが届いた。

NYのプロデューサー ジョナサン・ブリルが、トロくて使い物にならないフリーのビデオ編集者をクビにしたらしい。こういうのはアメリカでは良くある話だ。さすがクリエイティブ系の発想力、東京の私をピンチヒッターとして飛ばすのがベストチョイスという結論が出た。クライアントは、アメリカ・大手オフィス家具メーカー「Humanscale」。展示会用ビデオウォール制作のプロジェクトである。

美大以来の悪友ジョナサンとの仕事となれば「お?ついでに飲めるじゃねえか」という話の方で盛り上がり、詳しいビデオの内容もそっちのけで引き受けた。 高解像度の業務用ビデオプロジェクター3台を使った投影なので、ハイビジョンより遙かに高画質だから、細かい調整は現地でないとできない。

…という口実。

まず東京で数日間、NYとSkypeをつなぎっぱなしにして打ち合わせしながら、ラフカットを完成させた。

成田に向かう1時間前にプレゼン用の低解像度ビデオをNYにギリギリ転送完了し、酷使されてまだ熱いノート型Macとすべてのデータが入ったハードディスク1台を鞄に突っ込んで、東京駅から成田エクスプレスに乗る。私がNYに向かう機中の間に、ジョナサンがクライアントに最初のバージョンをプレゼンをするという強行スケジュールだ。数日間睡眠不足で、NYまで爆睡。

NY到着の翌日に2度目のクライアントプレゼンがブッキングしてあり、到着早々いきなり徹夜。時差ボケがあるのかさえ分からない状態。納品までの1週間も、技術的問題の連発で徹夜続きとなった。パソコンの前と、近所のチャイニーズレストランと、ジョナサン行きつけのバーという3地点にしかいなかったので、およそNYに来ているという気分ではなかった。

上の写真は、実際に使うビデオプロジェクター3台を並べて動作チェック中のジョナサン。徹夜明けの早朝。大きな白い壁があるブルックリン・ハイツの自宅のベッドルームにテスト環境をセットアップ。

プレゼンに同行したりしていて思ったが、外国で現地人に混じってプロっぽく振る舞うことほど快感は無い。特にニューヨークは、観光より地元人と同じ行動をする方が遙かにおもしろい。

マンハッタン26丁目のHumanscale本社に納品した機材一式は、50GB分のビデオを搭載してトラックでカナダの会場へと運ばれていった。プレゼン終わりでジョナサンと、チャイナタウンで飲んだくれようぜと言う話になり、イエローキャブに飛び乗って、陽の高いうちにベトナム料理屋へ直行。

高額のプロジェクトを口実にして、はるばるNYで飲むのもわるかねえよな、と2人のプロフェッショナルは真っ昼間から酔っぱらうのであった。

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怪しげな影を落とす、謎の皿

2007年11月13日 火曜日

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何のへんてつもない白い皿だが、無性に心がざわつく。何かがおかしい。

あ、影が赤い…。

学生時代に、お皿のデザインの課題が出て、大学の図書館でリサーチをしていたときに、プロダクトデザイン年鑑に紹介されていて感動したことを覚えている。裏地にこだわる江戸時代的精神とでも言うのだろうか。極めて地味だが、食事の相手が気付くと話が盛り上がる逸品だ。

先日、たまたま立ち寄ったヤマギワ・リビナで在庫処分をやっていて、なんとその10年以上前の皿が並んでいるのを発見して、妙に嬉しくて満面の笑み!セールというのになかなかのお値段だったので、悩んだ末に「2枚」だけ購入。

なぜ4枚でも、1枚でもなく、2枚かと言えば、そこには独身男の甘い期待が込められているのです。

そう、ひっくり返すと裏側は濃厚な朱色。表面は冷静を装っているのに、心の裏は穏やかでないという、まさに情熱的な一皿。

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男の友情デザイン

2007年11月10日 土曜日

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料理人・嶋田の新ビジネスのプロモ素材を、ボランティアデザインした。今日から配り始めたらしいので、こちらでも紹介する。

インテリア誌のようなシンプルさが彼の希望で、背景は絶対に白、キーカラーは「薄めのルビー色」というご指定。ちょうど別の仕事で忙殺されている頃だったので、短時間にシンプルにサクッとデザイン。カラーバリエーションを出した中でいまの色に決定。「Take’s Kitchen」の頭文字を写真部分にデザイン要素として施した。

使った写真は、嶋田が某高級住宅地への出張料理をした際に、私がアシスタントで皿洗いをやりながら、一眼レフ片手に撮影したもの。そのときに彼の働きぶりを見ていて、料理人に体力が必要な理由がわかった。いやあ料理は時間との戦いというライブパフォーマンスそのもの。舞台に立つ役者のようなものですわ。

今日からシンプルなウェブサイト(www.takeskitchen.com)も公開しているので、興味をお持ちの方はどうぞ。彼のマジメな働きぶりや誠実さのにじみ出る料理を知っている私としてはオススメできる。腐れ縁の友を呼んで鍋パーティしかやったことの無い人にはお高いが、料理人が出張してくれる立派なサービスとしては破格。自分でホームパーティの食べ物・飲み物を揃えただけでも数万円になりますからね。彼の話で、舞台裏のコストを知っているので、自信を持って安いと言える。

最近は、地方で通販印刷をやる会社が沢山あり、今回は京都のプリントパックを利用。ポストカード400枚(4C1C・ホワイトミラー上質220kg)でコミコミ6,300円。考えられないような激安で、低予算プロジェクトではよくお世話になっている。

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マイクロソフト「Surface」ディレクターとの朝食流れる

2007年11月8日 木曜日

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ニューヨークのジョナサン・ブリルの紹介で、突然、米国マイクロソフト本社の「Surface」担当デザインディレクターと東京で朝食をすることになったのだが、先方が超多忙なようで、あっさり流れた。 詳しいことは書けないが、ジョナサンによるとマイクロソフトは「新しいOS」待遇で、Surfaceの開発に異例の力を入れているようで、優秀な人材を懸命に集めているらしい。

ジョナサンは美大時代の同級生で、デザインプロデューサーだが、アメリカの巨大企業にとんでもないコネクションを持っていて度肝を抜かれる…。

「Surface」は例えて言うなら、iPod Touchの巨大版。30インチのマルチタッチ・スクリーンを内蔵した業務用のテーブル型製品が、近く発売されることになっている。映画「マイノリティ・リポート」がそのまま現実になってしまったようなテクノロジーだ。

ここしばらくiPod Touchを使っている自分の感想からすれば、一般大衆向けコンピュータの未来は「指で画面を操る」マシンにあると確信している。文字でコミュニケーションをしている現代では、キーボードという物理的な機械がついてないマルチタッチデバイスは完璧でないが、今後音声やビデオのコミュニケーションが進化すれば、問題では無くなるのではないだろうか。

結果的にミーティングは流れたが、シアトル本社から東京への出張の多忙なスケジュールの中で、日本の1デザイナーに会う時間を作ろうとしてくれたのは嬉しいことだ。

【写真:Surface公式サイト・英語版

Mac OS X 10.5 Leopardとアプリ互換性

2007年11月2日 金曜日

既存ソフトはおおむね問題なく動作すると言われているが、デザイン同業者の為に自分の経験を記入しておく。

発売直後は古いアプリケーションとの互換性も高いという話が出回っていたが、蓋を開けると、ほとんどのソフトがアップデータを使わないと不具合があるという結果だった。その結果、メンテナンスにとんでもない時間を使ってしまった。

OSがアップグレードして、互換性がないというだけで、アプリまで有償アップグレードさせるのは、儲かるとはいえ論外だ。最低1世代前まではパッチを出すのがマナーだろう。 多くのソフトメーカーの今回の対応は誉めるに値する。

(下記リストは2008年1月15日更新)

▼動作の問題無し

Adobe Photoshop CS3

Adobe Ilustrator CS3

Adobe Dreamweaver CS3

Apple Final Cut Studio 2(アップデータ入手可)

Apple Apeture 1.5.6(互換性アップデートバージョン。サムネール表示に不具合あるが、ウィンドウのサイズを変えると直る)

Toast 7 Titanium(OSエラーでDVD-Rが焼き込み不能、最新の8は不明。ロキシオサイトからアップデータ入手可)

EPSON Multi-Print Quicker 1.1.2(動作するが、少なくともCD/DVDラベルプリントで印刷が不可。Epsonサイトからアップデータ入手可)

Parallels Desktop 2.5(起動および再インストール不可。3.0に有償アップグレードが必要。追記:3.0のインストーラーも途中で止まってしまったが、OSのシステム環境設定>共有でインターネットシェアを1度オンオフするとインストールが進むという情報があり、やってみたらうまくいった。もしかすると2.5でもうまく行く可能性も)

▼問題あり

ATOK 2006(突然日本語入力ができなくなったりアプリがクラッシュする現象あり。Finderもクラッシュすることを確認。ジャストシステムサイトのサポート情報によると、Finderのリスト表示とカバーフロー表示でファイル名を変更するとFinderがクラッシュするそうで、現在Appleと対策を協議中とか。インストールができない問題はパッチが公開中。最新の2007の動作はアップデータで問題ないようだ)

OmniOutliner Pro 3(互換性のあるバージョンが公開されているが、クラッシュ頻発。ATOK2006との互換性の可能性が高い)

▼未確認

モリサワフォント(問題なさそうだが、AIで不安な現象があり検証中)

Adobe InDesign CS3