「ビジネス」カテゴリーのエントリー

プリントゴッコに想う激しい時代変化

2007年11月9日 金曜日

_dsc4541.jpg

前述のMITカップルの結婚式に持参するプリントゴッコのインク、全30色を大人買い。なんと、インクの半分は「日本の伝統色」シリーズ。いまのプリントゴッコは子供の遊び道具ではなく、渋い大人用の商品ということか?「藤」や「牡丹」インクを欲しがるマセガキがいたら、それはそれで感動的だと想像してひとり笑った。

「ゴッコ」という安っぽい名前で完全に損しているが、なにせ初代機が発売されたのは30年前の1977年。パソコンはおろかコピー機すら一般には普及していなかったわけで、当時とは時代背景がひっくり返ってしまっている。「全日本人向け+年賀状製造機」というマーケティングは明らかに姿を変えたということだろう。

これからは、大人の遊びや、芸術家が簡単に使えるシルク印刷として、アート路線を狙うのが正解ではないだろうか。版画の一種として美大でも人気のある本格的なシルク印刷(シルクスクリーン)は、溶剤処理が必要なので容易には手を出せないから。

メールアドレスしか知らない知人が増える時代では、そもそも年賀状という風習自体がプリントゴッコ的な末路をたどるのかもしれない。…ふと考えると、自分が自宅住所を知っている友達は1/4程度。残りは、メールか携帯電話かSkypeだけだと気付く。

プリントゴッコも年賀状も、大衆路線ではなくて、高級カルチャー路線が良い。

マイクロソフト「Surface」ディレクターとの朝食流れる

2007年11月8日 木曜日

ms_surface.jpg

ニューヨークのジョナサン・ブリルの紹介で、突然、米国マイクロソフト本社の「Surface」担当デザインディレクターと東京で朝食をすることになったのだが、先方が超多忙なようで、あっさり流れた。 詳しいことは書けないが、ジョナサンによるとマイクロソフトは「新しいOS」待遇で、Surfaceの開発に異例の力を入れているようで、優秀な人材を懸命に集めているらしい。

ジョナサンは美大時代の同級生で、デザインプロデューサーだが、アメリカの巨大企業にとんでもないコネクションを持っていて度肝を抜かれる…。

「Surface」は例えて言うなら、iPod Touchの巨大版。30インチのマルチタッチ・スクリーンを内蔵した業務用のテーブル型製品が、近く発売されることになっている。映画「マイノリティ・リポート」がそのまま現実になってしまったようなテクノロジーだ。

ここしばらくiPod Touchを使っている自分の感想からすれば、一般大衆向けコンピュータの未来は「指で画面を操る」マシンにあると確信している。文字でコミュニケーションをしている現代では、キーボードという物理的な機械がついてないマルチタッチデバイスは完璧でないが、今後音声やビデオのコミュニケーションが進化すれば、問題では無くなるのではないだろうか。

結果的にミーティングは流れたが、シアトル本社から東京への出張の多忙なスケジュールの中で、日本の1デザイナーに会う時間を作ろうとしてくれたのは嬉しいことだ。

【写真:Surface公式サイト・英語版