アーカイブ 2007年11月

ニューヨークの青

2007年11月23日 金曜日

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足下のセントラルパークの芝生を載せたとなれば、昼寝しながら見上げた空の写真というのも、撮っていないはずはない。

最近は、どこで撮ったのかは本人しか解明不能の写真ばかりが溜まる一方だ。

ずっと、アメリカの空は色が鮮やかな気がしていた。アジアの空は湿気が多いからだろうか、少し白く霞がかかっていることが多い。十代の終わりに住んだカリフォルニアの、太平洋に沈む夕暮れとなれば、この世のものとは思えない赤や紫のグラデーションだったが、やはり湿気が少ないせいなのだろうか。

雲一つ無い晴天の写真となると、もはや解説無しには何やらわからないと思うが、カメラマン本人にとっては、背中に感じる地面を思い出す一枚だ。

写真って、そういうものかもしれないけれども。

美食デザイナー好みの究極ハンガー

2007年11月20日 火曜日

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安く、軽く、デザインがモダン。この条件を満たす最高のハンガーは、クリーニング屋の白いワイヤーハンガーである。

満足のいくデザインのヤカンを探して半年東京をさまよったこともある私は、最近そう決めた。

いつも思っていたが、家に並ぶ服の「首元」から飛び出す色も形もバラバラなハンガーはお見苦さ抜群。東急ハンズに出かけて、全部同じデザインで揃えることにしたのである。売り場を見渡すと、機能を追求したものはプラスチック製の安っぽい質感だったり、デザインが下品な形だったり。木や金属の素材感あるリッチな雰囲気のものは重くて高い。目についたのは、10本1束で売っていたクリーニング屋と全く同じ白いワイヤーのハンガー。1束で、上の段の高級ハンガー1本分のお値段。

ずっしりと重い束を手にとって、ふと我思う。「ん?これが一番格好いいじゃないか」

クリーニング店のハンガーが、使い捨ての安物の代名詞として目の敵にされ、チープなやつと思われている理由は、形の違うプラスチック製や、色がバラバラのワイヤーハンガーが、ごちゃまぜで洋服ダンスに並んでいるからだと気付いた。色と形が全部揃っていれば良いのだ。その中でも、一番安い白のワイヤーハンガーが絶品の美食デザイナー好みである。「安い」と「安っぽい」を混同してはいけない。

ハンガーは主張しなくてよろしい。細くしなやかで、大人しいのが良い。

UTF-8文字コードのウェブサイト + IE 6でCSS指定が効かないバグ:解決方法

2007年11月20日 火曜日

ウェブデザインの専門的な話

UTF-8の文字コードで制作したウェブサイトが、WindowsのInternet Explorer 6で見るとCSSの表示が乱れ、一部のCSS指定は効くのに、他は効かないという奇妙な現象が起きるというバグ。

原因をここ数年、解明しようとしていたのだが、 バグが起きないサイトと起きるサイトのCSSのコードの違いをリストアップしたところ、やっとわかったので解決方法を記す。

原因

外付けCSSファイルに「UTF-8でない文字コードの日本語文字」が入っているため。例えば、HTMLはUTF-8で書かれているのに、CSSはShift JISだとこの現象が起きる。

解決方法

CSSファイルの中に書き込んでいるコメントなどの日本語文字を全部削除するか、 CSSファイルそのものの文字エンコーディングをUTF-8にするとあっさり直る。

CSSファイルで一番最初に日本語文字が出てくる行以降で、指定が無効になってしまうらしい。他のブラウザーではまったく問題はないので、これはIE6だけ。IE7では問題ない。

Dreamweaverでは、デフォルトでShift JISを使ってCSSを書いてしまうようなので、注意が必要。CSSファイルは見た目には文字コードが見えないので、一番手堅いのは、日本語を一切使わないで英語でコメントを書くことだろう。半角英数字はエンコーディングがなんであれ、IE6でもなにも影響無いようだ。

Mac OS X アップグレードに関わる機材の事情で、新しいデザインにしたこのブログをIE6検証をしていなかったのだが、さきほど初めてチェックして冷や汗をかいた…。失礼いたしました。このブログのように日本語版WordPressを使っていたり、 最近のウェブ開発のトレンドに沿ってUTF-8で製作する場合には注意が必要だ。

裸足のセントラルパーク

2007年11月18日 日曜日

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数年ぶりに訪れたNYのメトロポリタン美術館を後に、そのまま裏のセントラルパークに散歩に出かけた。

平日の昼間なので人影は少ない。もう10月というのに快晴の暖かい日が続く週で、まだ青々と輝きを放っている芝生は、日本の公園とはひと味違う深みがあるようにも見えた。こんな芝生なら昼寝のひとつもしたくなる。

でも、陽気とは裏腹に、素足で踏みしめた地面は、もう、ひんやりと秋の気配。

ニューヨークは観光も悪くないが、仕事ならもっと楽しめる

2007年11月15日 木曜日

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9月末に「次の1週間、体は空いてるか?」と、思わせぶりなメッセージが届いた。

NYのプロデューサー ジョナサン・ブリルが、トロくて使い物にならないフリーのビデオ編集者をクビにしたらしい。こういうのはアメリカでは良くある話だ。さすがクリエイティブ系の発想力、東京の私をピンチヒッターとして飛ばすのがベストチョイスという結論が出た。クライアントは、アメリカ・大手オフィス家具メーカー「Humanscale」。展示会用ビデオウォール制作のプロジェクトである。

美大以来の悪友ジョナサンとの仕事となれば「お?ついでに飲めるじゃねえか」という話の方で盛り上がり、詳しいビデオの内容もそっちのけで引き受けた。 高解像度の業務用ビデオプロジェクター3台を使った投影なので、ハイビジョンより遙かに高画質だから、細かい調整は現地でないとできない。

…という口実。

まず東京で数日間、NYとSkypeをつなぎっぱなしにして打ち合わせしながら、ラフカットを完成させた。

成田に向かう1時間前にプレゼン用の低解像度ビデオをNYにギリギリ転送完了し、酷使されてまだ熱いノート型Macとすべてのデータが入ったハードディスク1台を鞄に突っ込んで、東京駅から成田エクスプレスに乗る。私がNYに向かう機中の間に、ジョナサンがクライアントに最初のバージョンをプレゼンをするという強行スケジュールだ。数日間睡眠不足で、NYまで爆睡。

NY到着の翌日に2度目のクライアントプレゼンがブッキングしてあり、到着早々いきなり徹夜。時差ボケがあるのかさえ分からない状態。納品までの1週間も、技術的問題の連発で徹夜続きとなった。パソコンの前と、近所のチャイニーズレストランと、ジョナサン行きつけのバーという3地点にしかいなかったので、およそNYに来ているという気分ではなかった。

上の写真は、実際に使うビデオプロジェクター3台を並べて動作チェック中のジョナサン。徹夜明けの早朝。大きな白い壁があるブルックリン・ハイツの自宅のベッドルームにテスト環境をセットアップ。

プレゼンに同行したりしていて思ったが、外国で現地人に混じってプロっぽく振る舞うことほど快感は無い。特にニューヨークは、観光より地元人と同じ行動をする方が遙かにおもしろい。

マンハッタン26丁目のHumanscale本社に納品した機材一式は、50GB分のビデオを搭載してトラックでカナダの会場へと運ばれていった。プレゼン終わりでジョナサンと、チャイナタウンで飲んだくれようぜと言う話になり、イエローキャブに飛び乗って、陽の高いうちにベトナム料理屋へ直行。

高額のプロジェクトを口実にして、はるばるNYで飲むのもわるかねえよな、と2人のプロフェッショナルは真っ昼間から酔っぱらうのであった。

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この家を通過した人々の記憶

2007年11月14日 水曜日

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自宅兼仕事場にお客さまが来ると、ポラを1枚撮らせてもらっていて、81枚になった。

パーティをする度に一気に数が増えるのだが、 悪友から家族・モトカノ・仕事の同僚までごちゃまぜで、日本人にロシア人にインド人。その脈絡のなさがたまらない。中には、名前も知らぬ友の友の友というのもいたり。あるじが酔っぱらいすぎのときは、手近な可愛いお嬢さんに撮って回るよう指令を出す。

留学時代に、ファインアート専攻の学生の創作用スタジオの前を通りかかって、利用者の顔がボードに貼ってあって、おもしろいなあと思った。写っているのは美大生達なので、ポーズやアングルも1枚1枚がクリエイティブ。アート専攻のやつらやるじゃねえか、と工業デザイン専攻の若者(わたし)は感心した。帰国してからチェキを買って遊んでいたのだが、写真を並べていてその時のことを思い出したのである。

最近は引っ越す度にゼロ枚から撮り直しているので、アート風に命名するなら「この家を通過した人々の記憶」とでもいうところだろうか。今夜のような寒々とした秋の夜長には、バーボン片手にこの部屋が人で溢れかえった一夜のことを思い出し、怪しげな微笑みを浮かべてみるというのも悪くない。

ポラというメディア自体が、アートっぽさプンプンだ。荒い粒子、強すぎのフラッシュ、ピンぼけしまくりの超クロースアップ。これに比べれば高性能デジカメは「完璧写真」製造マシンだ。1枚しかないという不便さも、考え方を変えると世界にたった1枚という希少価値を生み出している。ポラは、写真という「情報」ではなくて、「物」として扱う方が正解かもしれない。チェキで撮っているので、シャッター音1つで50 円。デジタルがタダ同然で撮れるわけだから、ポラは完全に高級路線だ。

元グッチのデザイナー、トム・フォードによれば、最新の流行にドップリつかっていれば、次に何が欲しくなるか、何が流行るかが自然にわかるものなのだという。デザイン屋の多くが格好いい生活を送っているように見えるのはそういう意図もある。要するに仕事の一環なのである。前述のハイテクを知り尽くしたMIT男(上の写真にもいます)が、最新鋭のインク ジェットではなくプリントゴッコを愛するくらいなのだから、テクノロジーの行く末は「便利さ」以外の方向にあるに違いない。

怪しげな影を落とす、謎の皿

2007年11月13日 火曜日

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何のへんてつもない白い皿だが、無性に心がざわつく。何かがおかしい。

あ、影が赤い…。

学生時代に、お皿のデザインの課題が出て、大学の図書館でリサーチをしていたときに、プロダクトデザイン年鑑に紹介されていて感動したことを覚えている。裏地にこだわる江戸時代的精神とでも言うのだろうか。極めて地味だが、食事の相手が気付くと話が盛り上がる逸品だ。

先日、たまたま立ち寄ったヤマギワ・リビナで在庫処分をやっていて、なんとその10年以上前の皿が並んでいるのを発見して、妙に嬉しくて満面の笑み!セールというのになかなかのお値段だったので、悩んだ末に「2枚」だけ購入。

なぜ4枚でも、1枚でもなく、2枚かと言えば、そこには独身男の甘い期待が込められているのです。

そう、ひっくり返すと裏側は濃厚な朱色。表面は冷静を装っているのに、心の裏は穏やかでないという、まさに情熱的な一皿。

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もれなく当たる『アメリカ行き豪華3点セット』

2007年11月12日 月曜日

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結婚式のためのNY行きチケットを購入。飛行時間があまり変わりないので、デトロイト経由で飛ぶことにした。浮いた金で、チャイナタウンで生春巻きの追加オーダーでもしようか。

最近のアメリカ行きチケットは「3本立て追加料金」でゴージャスである。米国空港のセキュリティー強化航空保険料原油高騰のせいで、今回は8万1千円のお代のうち、航空券そのものはたったの4万6千円。

そんな中で、成田空港の使用料だけは昔からまったく変わらないというのが微笑ましくもあり…。

2万6千円の「燃油・航空保険料」というのがくせ者だが、チケット代に最初から入れてしまってはいかがなものか? 毎回のことだが「おっ、NY行き安い!」と喜ぶのもつかの間、お会計時に数万円上乗せではバンコクのぼったくりバーと大差無い。しかも、経費節約なのか9月のNY行きコンチネンタルでは、国際線だというのにアルコール が有料で、さらに気分を害した。

頭に来たので、クラブソーダとビールを同時にオーダーして、酔っぱらってやった。

男の友情デザイン

2007年11月10日 土曜日

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料理人・嶋田の新ビジネスのプロモ素材を、ボランティアデザインした。今日から配り始めたらしいので、こちらでも紹介する。

インテリア誌のようなシンプルさが彼の希望で、背景は絶対に白、キーカラーは「薄めのルビー色」というご指定。ちょうど別の仕事で忙殺されている頃だったので、短時間にシンプルにサクッとデザイン。カラーバリエーションを出した中でいまの色に決定。「Take’s Kitchen」の頭文字を写真部分にデザイン要素として施した。

使った写真は、嶋田が某高級住宅地への出張料理をした際に、私がアシスタントで皿洗いをやりながら、一眼レフ片手に撮影したもの。そのときに彼の働きぶりを見ていて、料理人に体力が必要な理由がわかった。いやあ料理は時間との戦いというライブパフォーマンスそのもの。舞台に立つ役者のようなものですわ。

今日からシンプルなウェブサイト(www.takeskitchen.com)も公開しているので、興味をお持ちの方はどうぞ。彼のマジメな働きぶりや誠実さのにじみ出る料理を知っている私としてはオススメできる。腐れ縁の友を呼んで鍋パーティしかやったことの無い人にはお高いが、料理人が出張してくれる立派なサービスとしては破格。自分でホームパーティの食べ物・飲み物を揃えただけでも数万円になりますからね。彼の話で、舞台裏のコストを知っているので、自信を持って安いと言える。

最近は、地方で通販印刷をやる会社が沢山あり、今回は京都のプリントパックを利用。ポストカード400枚(4C1C・ホワイトミラー上質220kg)でコミコミ6,300円。考えられないような激安で、低予算プロジェクトではよくお世話になっている。

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プリントゴッコに想う激しい時代変化

2007年11月9日 金曜日

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前述のMITカップルの結婚式に持参するプリントゴッコのインク、全30色を大人買い。なんと、インクの半分は「日本の伝統色」シリーズ。いまのプリントゴッコは子供の遊び道具ではなく、渋い大人用の商品ということか?「藤」や「牡丹」インクを欲しがるマセガキがいたら、それはそれで感動的だと想像してひとり笑った。

「ゴッコ」という安っぽい名前で完全に損しているが、なにせ初代機が発売されたのは30年前の1977年。パソコンはおろかコピー機すら一般には普及していなかったわけで、当時とは時代背景がひっくり返ってしまっている。「全日本人向け+年賀状製造機」というマーケティングは明らかに姿を変えたということだろう。

これからは、大人の遊びや、芸術家が簡単に使えるシルク印刷として、アート路線を狙うのが正解ではないだろうか。版画の一種として美大でも人気のある本格的なシルク印刷(シルクスクリーン)は、溶剤処理が必要なので容易には手を出せないから。

メールアドレスしか知らない知人が増える時代では、そもそも年賀状という風習自体がプリントゴッコ的な末路をたどるのかもしれない。…ふと考えると、自分が自宅住所を知っている友達は1/4程度。残りは、メールか携帯電話かSkypeだけだと気付く。

プリントゴッコも年賀状も、大衆路線ではなくて、高級カルチャー路線が良い。

マイクロソフト「Surface」ディレクターとの朝食流れる

2007年11月8日 木曜日

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ニューヨークのジョナサン・ブリルの紹介で、突然、米国マイクロソフト本社の「Surface」担当デザインディレクターと東京で朝食をすることになったのだが、先方が超多忙なようで、あっさり流れた。 詳しいことは書けないが、ジョナサンによるとマイクロソフトは「新しいOS」待遇で、Surfaceの開発に異例の力を入れているようで、優秀な人材を懸命に集めているらしい。

ジョナサンは美大時代の同級生で、デザインプロデューサーだが、アメリカの巨大企業にとんでもないコネクションを持っていて度肝を抜かれる…。

「Surface」は例えて言うなら、iPod Touchの巨大版。30インチのマルチタッチ・スクリーンを内蔵した業務用のテーブル型製品が、近く発売されることになっている。映画「マイノリティ・リポート」がそのまま現実になってしまったようなテクノロジーだ。

ここしばらくiPod Touchを使っている自分の感想からすれば、一般大衆向けコンピュータの未来は「指で画面を操る」マシンにあると確信している。文字でコミュニケーションをしている現代では、キーボードという物理的な機械がついてないマルチタッチデバイスは完璧でないが、今後音声やビデオのコミュニケーションが進化すれば、問題では無くなるのではないだろうか。

結果的にミーティングは流れたが、シアトル本社から東京への出張の多忙なスケジュールの中で、日本の1デザイナーに会う時間を作ろうとしてくれたのは嬉しいことだ。

【写真:Surface公式サイト・英語版

デザイナー対料理人、深夜のプロ対決

2007年11月7日 水曜日

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24時に携帯が鳴って、料理人の嶋田岳寿が今から来るという。代々木上原のフレンチで修行をしながら、出張料理のビジネスを始めようとしている男で、初めて会ったときから波長が妙に合う。お互いにくそマジメだからかもしれない。

J-WaveやFM横浜のラジオ番組の制作をやったり、アフリカに住んでいた経験がある彼は、料理に目覚めて以来、命を削って料理の修行に励む日々を過ごしているので、ちょっとハラハラする。

見ていられなくて、その新ビジネスのために、プロモ素材やウェブサイトを作ってあげているところ。この夜もワイングラスに注いだビールを飲みながら、4時まで自然とその話になった。デザインはお手の物だから「おれにまかせておけ」という具合だが、それよりもレストランが家に来るという日本ではあまり一般的でない高級サービスをどう売り込むかという挑戦にデザイナー魂が燃えて、プロの男同士の熱い討論になるのだ。

違う分野のプロ同士で飲むと、それぞれの世界の生々しい話が聞けて刺激になる。酒も入れば、これ以上の幸せはないという時間だ。